ロシアのプーチン大統領は12日、ショイグ国防相に代わり、前内閣で第1副首相を務めたベロウソフ氏を国防相にする人事を固めた。インタファクス通信が伝えた。週内に上院との協議を経て正式に決める。ミシュスチン首相やラブロフ外相は留任し、プーチン氏通算5期目の内閣の陣容が固まった。
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ショイグ氏は、国防の重要ポストである国家安全保障会議書記に横滑りし、プーチン氏側近のパトルシェフ同書記は解任となる。ただ、パトルシェフ氏の息子で農相だったドミトリー・パトルシェフが新内閣で副首相に昇格する。
ベロウソフ氏はプーチン氏の経済担当の補佐官を務めるなど経済畑を歩み、2020年にミシュスチン首相が新型コロナウイルスに感染した際には首相代行を務めた。
ペスコフ氏大統領報道官は、国防省の改革が狙いだと報道陣に話した。ウクライナ侵攻後、ロシア軍は戦略、兵站(へいたん)、動員など様々な分野で失態が目立った。昨年6月には民間軍事会社ワグネルの反乱も招いており、ショイグ氏の更迭説が浮上していた。